知っておきたいカーペットの製造方法や製法について

長年の歴史の中でカーペットの製造方法は多種多様に進化してきました。織り方はもちろんのこと、機械織りや手織りなどによって耐久性や値段は大きく異なってきます。購入前に代表的な絨毯の製法についてぜひ知っておきましょう。

タフテッド

いわゆる無地の絨毯で一番多いのがこのタフテッド織りです。1950年ころアメリカで開発されました。タフテッドは詳細に言うと織り物ではなく、既にある基布に多数のミシン針でパイルを植えつけていきます。

つまり刺繍方式であると言えます。基布の裏の縫い目をラテックスなどのゴム素材でコーティングし裏布を貼って完成させます。踏み心地もよく、下の床材を保護する働きも強いです。

生産速度は従来の機械織りの絨毯に比べて約30倍とも言われています。画期的に生産量を上げる事に成功しました。初期のころは無地が一般的でしたが今では色や柄共に自由なデザインが可能です。

ウィルトン織

ウィルトン織はイギリスのウィルトン市で18世紀に初めて作られた機械織りの方法です。特徴は絨毯のパイルの長さを変えることができ、自由なデザインが可能となったのです。また表面おパイル糸意外にも4種類の糸で織られているのでしっかりとした作りで高級品のひとつとして知られています。

ジャガード織

現在販売されているベルギーモケット、韓国モケット、中国モケットなどがこれにあたります。ウィルトン織りと織りの構成は同じです。しかしジャガード織はウィルトン織に比べると細いパイル糸を使うことが出来るのです薄くて使い勝手の良い絨毯を作ることが可能です。中国や韓国のモケットは、ベルギーのものと比べると毛足が長く特集な糸を使い柄に立体感を与えデザイン性をさらに高伊野が特徴です。絨毯以外にもソファなどの椅子にも使用されています。

中国緞通(だんつう)

明朝時代に発展した中国緞通は地経(じだて)と呼ばれる糸に太い毛糸のパイル時を結びつけ、これを1本づつカットしながら織り上げていくと言う製法です。厚みのあるボリューム、そして光沢加工、浮き彫り加工は中国緞通特有の特徴です。

手間が非常にかかりますが繊細な柄やデザインを表現することが可能です。使用年数は孫の代までと言われるほど耐久性にも非常に優れています。